はきものをそろえると・・・

2024年5月28日火曜日

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5月28日(火)

「はきものをそろえると 心もそろう

  心がそろうと はきものもそろう

   ぬぐときにそろえておくと はくときに心がみだれない

   だれかがみだしておいたら だまってそろえておいてあげましょう

    そうすればきっと 世界中の人の心もそろうでしょう」

 この詩は、藤本 幸邦(ふじもと こうほう、1910~2009年)さんという曹洞宗のお坊さんが作られた詩です。今日、2階に上っていくと、3年生の子がトイレのスリッパを全部キレイに並べている美しい光景に出会いました。その子は誰に見られるわけでもなく、一人で自分が使っていないスリッパもきれいに並べていました。その美しい心に「ありがとう」と感謝の気持ちを伝えました。

 3年生教室では、たし算の筆算の学習、4年生教室では、わり算の筆算の学習をしていました。筆算は単に便利に計算ができるということを学ぶだけでなく、どうして筆算で答えを出すことができるのか、その仕組を説明できるかどうかが大切です。先生方も、わざと間違った筆算や答えの出し方を提示し、子ども達に考えさせる授業を行っています。これからの敎育は、「何を学ぶか」(知識)だけでなく、「どのように学ぶか」(学びの方法)も重視されています。つまり、算数で養うべき力は「既習事項や様々な考え方を使って、新しい知識を創造する力」を育てることです。変化の激しい世の中を生き抜き、自分で予測困難な問題に立ち向かっていく力を身に付けるためには、自分なりの学び方を習得し、知識だけではなくその知識を活用して自分で課題を解決する方法を考えられる子どもにしていくことが大切です。お家でも、教えていただく際には、答えだけを教えるのではなく、その答えを出すための考え方を聞いてあげるといいですね。